ブラック企業といわれる会社に転職した

私は、いわゆるブラック企業に、転職した事があります。

 

それは、小さな法律関連の事務所でした。弁護士の先生が一人、アシスタントの女性が私含めて3人ほどの、こじんまりとした事務所です。

事務所を率いるのは、気さくそうな女性の弁護士先生でした。ちょっとドジなところもありそうだけれど、優しそうだな、という第一印象を抱いていました。しかし、すぐに、アシスタントの人たちが、先生のパワハラにさんざん苦しめられてきていたことが分かったのでした。ノイローゼになって辞めていった人、理不尽ないじめに耐えきれず辞めていった人が数多くいて、この事務所には沢山の屍が転がっているようなものでした。密室で繰り広げられる権力者による理不尽なパワハラの恐ろしさは、受けた者にしか分からないと思います。

 

私が入社してから1週間ほどして、アシスタントの1人が、転職先が決まったので1ヶ月後に辞める事にしたいと、申し訳なさそうに教えてくれました。残りのもう1人のアシスタントの女性も、採用されてから1ヶ月しか経っていないのに、です。そうして、比較的ベテランだった彼女から、急いで引き継ぎを受け、新人アシスタントだけで、事務所を支える事となりました。そう、この事務所は、こういった人の入れ替わりの繰り返しで成り立ってきたのです。

 

零細企業の中には、決して表に出る事のないブラック企業が、星の数ほどあるのではないか、と思いました。